【症例】新居で安心して暮らしたい!

症例

デイサービスの事例

くも膜下出血を受傷し左半身麻痺がある方です。これまで、別々に住んでいた娘様と一緒に住むことになり、新居に引っ越すことが決まったと嬉しそうにお話しされていました。新居は車いすのまま自宅内に入ることができず、玄関の上がり框を自力で昇降することが必要でした。デイサービスでの目標を「安全に玄関の上がり框の昇降ができるようになり、ご家族様と一家団欒の時間を過ごすこと」とご本人様と設定し、リハビリを進めていきました。

まずは担当ケアマネージャー様と連絡を取り新居の段差確認しました。実際の訓練動画をケアマネージャー様と福祉用具担当者様に見ていただき、どの福祉用具の導入がベストかを一緒に考えました。
高さ13㎝の足台つき手すりが設置されることになり、安全に昇降できるようになるため、正しい段差昇降の手順を指導、訓練を実施しました。
また、上がり框を上がった後、リビングまでの廊下は歩行にて移動するためデイ内での杖歩行練習も積極的に行いました。
ベストリハで導入しているスマートバンドを使った歩行分析を実施し、現状の歩行バランスをチェックすることで、課題を数値化し、どこを重点的に訓練すれば良いのか明確にしました。

リハビリを始めたころは、麻痺側の痙攣も出るなど段差昇降への恐怖心が強くみられていました。また、段差を降りる際に、麻痺側のかかとが段差に引っかかることが多くみられていました。
リハビリをすることで、健側から患側、患側から健側への体重移動が安定して行えるようになり、段差昇降時の麻痺側の痙攣もほぼ見られなくなりました。
正しい昇降方法を習得し数をこなすことで、恐怖心が消え、ご本人様のリハビリへの意欲が以前よりも増し、笑顔も増えていきました。

お引越しの後、ご本人様からはリハビリのおかげで自信をもって家に入れたよ~と笑顔でおっしゃっていただきました!

今回の事例を通して、スタッフ間で新たなリハビリの提案をしたりと、より専門的なことを話し合う時間が増えました。自分たちで解決できない点は訪問看護のスタッフに相談するなど会社内での横のつながりも広げることができ、分からないことや気になることを自ら調べにいく習慣を身に付けることができました。これからも、利用者様のやりたいを叶えるために、デイサービススタッフ一同尽力していきます!