【症例】一人でバスに乗って病院に行きたい!

症例

デイサービスをご利用の方。バスの降車時に不安を抱えており、出掛ける時は家族に迎えを頼む必要があり、いつも自分の都合で出かけられないことに不便さを感じておられました。「1人でバスに乗って病院に行きたい」と利用開始時から希望されていました。

 

バスを1人で乗り降りすることに対して、具体的にどの部分に不安があるのかを確認すると、自宅近くのバス停では、バスの停車位置によって降車時に道路の縁石を跨ぐ必要があることがわかりました。掴まる場所がないと足があげられない為、ご家族に送迎を頼らざるを得なかったということでした。

 

 

デイサービスのリハビリにてまずは段差昇降訓練実施することで、足を上げることに対して自信をつけていただきました。本人様より「足が上がるようになった」という発言が出るようになり、自信がついたことを確認した上で、実際のバスのステップや縁石の高さを想定した段差昇降・段差跨ぎ訓練にステップアップをしてリハビリを継続しました。

実際のステップや縁石の高さに対して、①足を上げるための身体面強化②「足をあげられる」という自信を持てるまでのメンタルケアの双方を重視してリハビリを行いました。

訓練を継続することで自信がつき「足があがるようになった」と発言が増えていましたが、先日「1人でバスに乗って出かけられたよ。1人だったから病院の帰りに喫茶店にも行けた!」と喜んで報告してくださいました。

 

実際に1人で出かけたという報告を受け、利用者様のご希望を叶えることが出来たことにスタッフ自身も喜び、自信をつけることが出来た事例でした。

今後もこの成功体験をもとに、スタッフ全員がさらに自信を持って利用者様のやりたいを叶える為に行動し、ご本人様やご家族様に喜んでいただけるサービスを提供していきます。