【症例】諦めずに写真撮影に行きたい!

症例

訪問看護の事例。進行性疾患で、徐々に食事をとることができなくなりCVポートを増設し、尿道カテーテルを挿入されている方。カテーテル類が多く、ほぼご自宅で過ごされていましたが、病前から趣味であった風景の写真撮影がしたいという希望を聞くことができました。

進行性の病気の影響からCVポートを増設、膀胱カテーテル、誤嚥リスク、全身の筋力低下があるため看護師とリハビリの連携が必要でした。そこで、外出時のカテーテル類や点滴の管理の統一と指導、リハビリでは安全にベッドから車いすに移乗できる方法や車いすのポジショニング、車いす座位の耐久性の評価、またカメラを使うための上肢機能の評価を行いました。リハビリ介入の前に看護師が状態確認と吸引を実施することで、利用者様に負担少なくリハビリの介入が行えました。

 

その結果無事車いすへ乗車し風景の写真を撮ることができました!

当日は、リモコンでカメラのシャッターを押す予定でしたが、ご自身でカメラを持ちシャッターを押して風景の写真を撮ることができました。

 

今回はカメラで写真が撮りたいと希望は聞かれましたが、ご本人の中で病前のような写真が撮れるか分からないと消極的な発言も見られていました。そこで、今まで訪問時に撮らせて頂いたご本人様の写真にコメントを記載し写真集を作成することで、写真に対して前向きな気持ちになり、リハビリも頑張ることができました。過去の自分と比較し消極的な発言もみられていましたが、今回ご自身で写真を撮れたことで「今の自分で楽しめること」を見つけることができつつるようです。外出時にリハビリスタッフが撮影した写真に写っているご利用者様の表情は生き生きとした素敵な表情でした。
そんな姿を見ていた奥様は、さらにサポートしていきたいという思いが強くなったのか、退院後よりずっと強く拒否していた鼻腔からの吸引の指導も受け始めていらっしゃいます。

今後も看護とリハビリが連携し、やりたいを叶え、不自由な世界を変えるために貢献していきたいです。