化学療法の副作用で自己免疫性の脳炎を併発してしまい、化学療法を断念されナーシングホームでの生活をご希望された方でした。
病院では脳炎によって認知力が低下し、転倒転落の危険があったため、抑制が行われていた状況でした。
ご家族様やご本人様の意向としてはできるだけ薬は使わずに過ごしていきたいという思いがあり、入居後は往診医と相談し、可能な限り内服薬を減らして過ごすことができました。
また、生活環境を整えお部屋ではお布団で就寝する生活にしたことで、抑制をすることなく生活をすることができました。その結果、ご本人も気持ちが穏やかなになり、落ち着いて過ごすことができました。また、ご家族様もご本人の本来の姿を再度見ることができ、とても喜んでおられました。