パーキンソン病の方
病状の進行によりほぼ寝たきり、お食事もほとんど食べられない状態で入居されました。入居当初は帰宅願望が強く出てしまい不穏状態になることが多く、夜間にベッドから一人で降りて廊下をお尻で這いながら移動されていることもありました。
ご本人様のご不安な気持ちを少しでも和らげられればとスタッフで話し合い、ご家族にご家庭での生活状況をお聞きしました。
ご本人様が元々お布団で寝ていたことを伺い、寝具は布団に近い最低床ベッドとし部屋のレイアウトもご自宅とできるだけ似せて少しでも安心して生活していただけるように環境を整えました。
また、昼間は車椅子に移乗し離床をうながし積極的にコミュニケーションをとることで刺激も入り、生活リズムも整っていきました。
環境を整えることで安心していただけたようで不穏になることも減っていき、徐々にお食事もとれるようになり、他の入居者様と笑顔で一緒にお食事食べたり好きなコーラを飲んだりと、お亡くなりになるまで楽しくホームでの生活を送られていらっしゃいました。
ご家族様からも「病院に入院中とは比べられないほど穏やかに過ごしていて安心しました。」とお喜びの言葉をいただくことができました。