90歳男性の食道がんの方
入居されてからは、食欲がなくお食事がなかなか進まない状況が続いていらっしゃいました。
ご家族様にお話を伺うと「お酒が好きだったから、もしかしたら飲むかもしれない」とお話があり、往診の先生に相談し、ノンアルコールビールを提供することになりました。
早速ご本人様に提供すると「美味しい」と笑顔で話され、少しずつですがお食事も召し上がられるようになりました。
また、入浴も好きということだったため状態が悪くなった最期の時まで清拭ではなくストレッチャー浴で対応しました。入浴の際は「気持ちがいいなぁ」とご本人も満足されていらっしゃって、穏やかな笑顔を見せていただきました。
ご家族様からも「最期まで本人の意思を尊重していただきありがとうございました」とのお言葉をいただくことができました。
今後も、最後の時までできる限りご本人様のご希望を尊重し、その人らしい最期の時を過ごせるように尽力してまいります。